広域的なETCシステム障害発生に対する当面の対策について
2025年4月6日にNEXCO中日本管内においてETCシステムの大規模な障害が発生したことを受けて、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本は「当面の対策」をとりまとめが発表されました。
広域的なETCシステム障害発生に対する当面の対策から抜粋
Ⅲ.当面の対策
当面の対策項目 ①料金所におけるETCレーンの運用
当面の対策
○広域的なETCシステム障害が発生した場合には、お客さまへの影響を最小限に留めるため、料金所で渋滞を発生させないよう、速やかに出口料金所の発進制御バーを上げる対応などETCレーンの運用を定める。
○今回と同様のシステム障害が起きた場合は、出口料金所の発進制御バーを上げるとともに、料金表示器はカバー(目隠し)を設置し、ETC通信を行い続けることで、通常時と同様にETCによる料金徴収を行う。
当面の対策項目 ②お客さまへの情報提供
当面の対策 ○広域的なETCシステム障害発生が疑われた際には、本社本部に情報収集・提供を担当する者を置き、支社本部等に指示することにより、あらゆる情報媒体を有効に活用して一貫性のあるきめ細やかな情報発信を行うこととし、あらかじめそのルールを定めておく。また、国等の道路管理者と、一般道路側での情報提供に向けて連携するよう調整していく。
当面の対策項目 ③ETCシステム障害からの早期復旧
当面の対策
○システム障害の発生時において、迅速に障害発生状態をチェックし、応急復旧できるよう、あらかじめグループ会社に加え、ベンダーとの間でも24時間の連絡体制を確立する。特に、システム改修時には、現地作業日程及び内容を関係するベンダー間及びNEXCO3社で共有し、速やかな早期復旧体制を確保する。
○今回の広域的なETCシステム障害の原因となったプログラムについては、速やかに改修する。
当面の対策項目 ④本部体制の構築
当面の対策 ○お客さまへの影響を最小限に留めるための体制強化を図る発令基準を定める。具体的には、広域的なETCシステム障害の発生を疑う目安を定め、その目安を超過した場合には情報収集を開始し、障害の状況に応じて体制強化する。
当面の対策項目 ⑤連絡体制の構築
当面の対策 ○広域的なETCシステム障害を重大な事象とした連絡系統へと見直し、お客さまへの影響を最小限に留めるため国等の道路管理者とも連携するよう調整していく。
①料金所におけるETCレーンの運用
料金所 当面の対策
入口:●ETCレーンで通常運用(エラーが出たら通行券発券)
出口:●ETCレーン(発進制御バー)を開放 料金表示器はカバー(目隠し)を設置
スマートIC 当面の対策
入口:●障害発生直後はSICを閉鎖→ ●通行券発券の準備※が出来次第、通常運用(エラーが出たら通行券発券)
※通行券発券機がないところは、現場に人員が配置できた段階で運用再開
出口: ●ETCレーン(発進制御バー)を開放 料金表示器はカバー(目隠し)を設置