【大雨・冠水】車に乗っているときに被災したら?
事前に知っておくべき備えと行動
【大雨・冠水】車に乗っているときに被災したら? 事前に知っておくべき備えと行動
令和8年8月に千葉県で発生した記録的短時間大雨をはじめ、近年は全国各地で大雨による道路の冠水や、車両の走行不能・水没事故が相次いでいます。
大雨の際は、道路のくぼみ・側溝・用水路・河川などが一瞬で溢れ出し、あっという間に車両が動けなくなる危険があります。
日頃から国土交通省 ハザードマップポータルサイトなどを活用し、自宅や通勤ルート周辺の危険箇所(アンダーパスや低地など)をあらかじめ確認しておきましょう。
国土交通省 ハザードマップポータルサイト https://disaportal.gsi.go.jp/
1. 大雨前の備え
• ハザードマップの確認: 自宅・職場・よく通る道路周辺の危険箇所を把握します。
• 避難ルート・危険エリアの把握: 低地や川沿い、地下駐車場を避け、高架下のアンダーパスを通らない迂回ルートを決めておきます。
• 最新情報のチェック: 気象情報や避難情報をこまめに確認しましょう。
2. 大雨時の走行で気を付けること
• 絶対に無理をして走行しない: 危険を感じたら運転を控えることが第一です。
• 冠水路へは入らない: 水が溜まっていたらハザードランプを点灯させ、迷わず引き返してください。
• 川沿いや崖、トンネル付近を避ける: 土砂崩れやトンネル出入口の強風・土砂流入に注意します。
• スピードを落として走行する: 白線が見えにくいため減速して走ります。
• 「急」のつく操作をしない: 急発進・急ブレーキ・急ハンドルは避け、車間距離を確保します。
• ヘッドライト・テールランプを点灯する: 自車の存在を周囲に知らせます。
• 動けなくなりそうな場合は窓を開ける: 浸水で電装系が動かなくなる前に、脱出口としてあらかじめ窓を少し開けておきます。
3. 危険な場合は車を置いて避難する 車での移動中に危険を感じた際は、車両を安全な場所へ退避させ、直ちに徒歩で避難してください。
• キーは車内に残す:救援・警察車両等の通行障害時に移動できるよう、鍵は置いたままにします。
• メモを掲示する:ダッシュボード等に「放置理由」「避難開始日時」「連絡先(氏名・電話番号)」を書いたメモを残します。
4. 車が水没・冠水・洪水に巻き込まれたとき エンジンを停止し、パニックにならず状況に応じて段階的に脱出を試みてください。
• 【ステップ1】窓から脱出(浸水初期): 電気系統が動くうちに、電動ウインドウを開けて窓から脱出します。
• 【ステップ2】緊急脱出用ハンマーで窓を割る(ドア・窓が動かない場合): 角(四隅)を狙って強く叩く サイドガラスの**四隅(端の角)**を目がけて、ハンマーの先端で強く叩きます(中央部は弾みやすく割りづらいため、端を狙うのがコツです)。
・ヘッドレストで窓を割る: ロックボタンを押してヘッドレストを引き抜き、金属棒の片方をサイドガラスとドア枠の隙間に数センチ差し込みます。手前に強く引っ張る「てこの原理」で割って脱出します(※フロントガラスは割れません)。
• 【ステップ3】水圧差を縮めてドアを開ける(最終手段): 車内に水がたまるのを落ち着いて待ちます。水位が胸や首の高さまで上がり内外の水圧差が小さくなったら、足を使ってドアを外側へ強く押し開けて脱出します。
5. 水が引いた後、車に絶対にやってはいけないこと 水が引いた後も、自己判断で車に触れたり操作したりしてはいけません。
• ⚠️ 3大NG行動: 「エンジンをかける」「自分でバッテリーを外す」「車内に乗り込む」は感電・火災・破壊のリスクがあるため厳禁です。
• 🌊 海水浸水の危険性: 塩分でショートし、キーを抜いていても自然発火する恐れがあります。
• 📋 被害後の対応: 危険がなければ安全な場所から写真を撮影し、JAFやご加入の保険会社、販売店・整備工場へ連絡して点検を受けてください。
⚠️ 車より、命。ためらわずに避難を!
「愛車を守りたい」「動くかもしれない」その油断が命取りになります。 冠水・水没の危険が迫ったら、車を置いて命を守る行動をとってください。
🛑 命を守るための4箇条
• 【逃げる】 冠水路には入らない。危険を感じたら車を捨てて高台へ!
• 【鍵を残す】 避難時はキーを車内に置き、連絡先メモを残して即避難。
• 【手段を選ばず脱出】 閉じ込められたら窓を割る・水圧差を利用して何が何でも脱出する。
• 【戻らない・触らない】 水が引いても車に戻らない。エンジン始動は火災・感電の元!
どんな高級車よりも、あなたとご家族の命が最優先です。
いざという時はパニックにならず、落ち着いて「早め早めの行動」をとるよう心がけてください。